ホロデッキ![]() Holodeck 3 program is ready !
ホロデッキは Virtual Realityの究極の姿である。
構造は、出入り口だけある一辺数メートルの立方体の小部屋である。この中に、どこまでも続く大草原や無限の大宇宙を、壁にホログラム投影することができる。また壁以外の空間にも投影できる。
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この部屋では実体のない単なるホログラム映像だけでなく、重力制御技術やフォース・ビーム(重力子ビーム:force beam)を併用してあらゆる環境を作り出すことができる。特にトラクタービームの小型版であるフォースビームは重要で、これによって有りもしないものを有るように錯覚させることが可能なのである。ビームは極めて繊細に調節ができるので、例えばホログラムのコップを掴む時には指の一本一本に圧力を与えることによって存在感を演出する。
ホロデッキ内では、何時間歩いても踏み車のように壁にぶつからない。3次元的に重力をコントロールし、風景も連続的に変化させるために気づかないのである。
もしホロデッキが作りだした荒野の中に立ち、足元の石を思いっきり遠くに投げたとする。最初に掴んだ時はホロデッキマターで出来た「本物」だが、投げた後はシームレスにホログラム化し、いかにも無限の荒野で石を投げたかのように見せられる。五感だけでは現実と虚構の区別が極めて困難で、トリコーダーのような観測装置を用いなければ事実上判別は不可能と言っても良い。
もしホロデッキにいるのが一人だけならば、コンピューターは簡単に人を騙すことができる。では、もし2人で互いに反対方向に走ったらどうなるであろうか。ホロデッキは各人に変わり行く風景を提供できるので、何キロでも走ったように見せかけることができるが、その後互いに振り向いたら2人は相変わらず近くにいるままであることに気づくのではないか?
さらに、もし2人が外部から持ち込んだボールを使って100メートル“離れて”キャッチボールをすると(相当の強肩だが)、ボールが手から離れた瞬間にホログラム映像化して先述の仮想スクリーン内に溶け込み、ボールが飛んで行く様を映像で見せながら相手に届く直前にはホロデッキマターになって「実体化」し、フォースビームがボールの速度を調節して相手のグローブに納まるときには衝撃を与えるわけである。この間実際には数メートルの距離であるが、相手にボールが届く時にはひょろ玉になっている。もし人数が増えればそれだけ仮想スクリーンを増やさねばならないので、コンピューターの負担が増える。
ホロデッキ内の水はホロデッキマターで作られるのであるが、これを用いてダイビングや("Conundrum" [TNG])カヤック("Transfigurations" [TNG])も楽しむことが出来る。しかし作られる水は、人が接する範囲の少量のみで、あとはホログラム映像でシミュレートされる。
このようにあくまで忠実な再現を目指すホロデッキであるが、直接肌に触れるもの以外は単なる映像の事が多い。そして対象物の置かれる立場が変化すると、シミュレーションの種類もシームレスに変化する。例えば、遠方に樹木を見る(壁の投影)、近づく(ホログラム映像)、もたれる(フォース・ビーム)、枝を折ってリンゴを食べる(ホロデッキ・マター)、という具合である。但し、食べても腹の足しにはならないが。 DS9のクワーク(フェレンギ人)のバーの2階には“ホロスイート”がある。様々なプログラムがあるらしい ("The Nagus" [DS9] etc.)が、もちろん有料で、風俗営業も行っている。ホロデッキやホロスイート内部はレプリケーターの端末のようにもなっているので、糞尿その他の分泌物などに関しては、排泄しても自動的に分解される。 ホロデッキ内では、生命に危険が及ぶ場合には安全プログラムが作動して危険が回避されるが、格闘技の練習などでしばしば肋骨や腕の骨折事故がある。この安全装置を外せば、弾丸で相手を傷付けることも出来る (ST8:First Contact)。しかし不慮の事故によって、しばしば作動不良を起こしている。 TNG Tech Manualによれば、Enterprise-Dには4つの大きいホロデッキがあるが、一人用の小さい物も沢山あるとの事である。Deep Space 9ではホロスイートと呼ばれているが、同様に極めて小さいものと ("A Man Alone" [DS9])、大勢入れるものと ("Blood Oath" [DS9])あるようだ。
容易に予想されるように、ホロデッキは中毒を生む。バークレー中尉のようなホロデッキ中毒 (holodiction)に陥る人々は非常に多いはずである ("Hollow Pursuits" [TNG])。
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