宇宙暦


@宇宙暦計算スクリプト

航星日誌をつける時に入れる日付、宇宙暦(stardate)には謎が多い。時代により歴の付け方が異なり、非常にいい加減にも思える。全シリーズにわたる主な日付の対照表を示し、宇宙暦の謎を解説する。

エピソード
宇宙歴
西暦
"The Corbomite Maneuver"[TOS] 1512.2 2266-09-??
"Charlie X"[TOS] 1533.6 2266-11-21
"All Our Yesterdays"[TOS] 5943.7 2269-04-21
ST1: The Motion Picture7411.42272-01-10
ST2: The Wrath of Kahn8130.32285-05-07
ST3: The Search For Spock8210.32285-10-14
ST4: The Voyage Home8390.02286-10-09
ST5: The Final Frontier8454.12287-02-14
ST6: The Undiscovered Country9521.62292-12-19
Enterprise-D commissioned40759.52363-10-05
"Encounter at Farpoint"[TNG]41153.72364-02-26
"Datalore"[TNG]41242.42364-03-30
"Skin of Evil"[TNG]41601.32364-08-08
"Future Imperfect"[TNG]44286.52367-04-15
"Emissary"[DS9]46379.12369-05-19
"Descent, Part II"[TNG]47025.42370-01-10
"Parallels"[TNG]47391.22370-05-23
"Caretaker"[VGR]48315.62371-04-26
ST7: Generations48632.42371-08-19
Enterprise-D destroyed48650.12371-08-26
"The Way of the Warrior"[DS9]49011.42372-01-05
Enterprise-E launched49027.52372-01-11
ST8: First Contact50893.52373-11-23

宇宙暦の歴史

★2161年 惑星連邦結成
★2162年 1月 4日 宇宙暦を0000.0にセットする。(5単位/日)
★2167年 6月27日 連邦加盟政府間で意見が折り合わず、宇宙暦が10,000.0で、0000.0にリセットされてしまう。以後、5.5年ごとにリセットされることになった。(5.5年で10,000.0となる)
★2266年 宇宙暦の増加率を大幅に減少させるべき、という委員会の答申が出る。(0.1単位/日)
★2270年 1月26日 新宇宙暦採用。
★2283年 10月5日 再び増加率変更、0.5単位/日になる。
★2323年 1月 1日 現在の宇宙暦へ移行。1,000単位/平均地球年となる。

宇宙暦は連邦加盟政府の共通の標準時間であるが、惑星によって”一日”とか”一年”の長さは当然異なる。簡単に意見が折り合うはずもなく、ごたごた続きであった事が良く分かる。現在の宇宙暦は地球人にとっては非常に分かりやすいが、バルカン政府などは何故同意したのであろうか。惑星連邦においての地球の地位は、20世紀の国連における米国のようなものであるから、機嫌をそこねる事は”非論理的”とでも判断したのであろうか。

宇宙暦は連邦の公式の時間体系であり、24世紀でも地球上では西暦が使われている。

なお、TOS(宇宙大作戦)の日本語版の宇宙暦は、英語版と全く異なる。
例えば "The Savage Curtain" [TOS]を例にとると、
日本語版:宇宙暦 0404.8070
英語版:Stardate 5906.4
という具合である。一説に依れば、TOSは宇宙暦0401年から始まっているので、日本語版は通常の1年単位でカウントし、宇宙暦元年はアポロ11号が月着陸に成功した1969年との事であるが ("Tomorrow is Yesterday" [TOS]、邦題:「宇宙歴元年7・21」)、そうするとTOSは西暦2370年から始まっている事になる。これはTNGの時代なので正しくない。日本語版制作者がいい加減に付け替えたというのが本当のところらしいが、今にして思えば残念なことである。



付録:ベイジョー暦

DS9では宇宙艦隊の公式記録は宇宙暦でなされるが、DS9がベイジョーに属する関係上、日常的にはベイジョーの暦が用いられる。様々なエピソードから推察すると以下のようになっているようだ。 ("Ensign Ro" [TNG], "Emissary" [DS9], "The Visitor" [DS9] etc.)。
なお、時間の単位 (hour)は地球時間が便宜的に用いられるようである。

1ベイジョー日=26地球時間(--> 確実)
1ベイジョー年=約 280ベイジョー日=約 303地球日(=約 7ベイジョー月 ??)(--> 推測)

キラ少佐はDS9赴任時 ("Emissary" [DS9])は26歳らしいのだが、もしこれがベイジョー暦とすると、地球暦換算では21歳となる。このあたりはどうも良く分からない。


<西暦2323年以降の宇宙暦変換スクリプト(TNG/DS9/VGR)>

宇宙暦 (STAR DATE) <--> 西暦



小数点以下2桁は切り捨てている。なお、月日の計算は省略している。

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